カンボジアの世界遺産に指定されているアンコールワットに行ってきました。成田空港から直行便はなく、今回のツアーは韓国の釜山空港経由でシェムリアップまで行きます。トランジットで現地の空港までは11時間くらいはかかりました。 日本は1月でも気温7度程度ですが、こちらは夜でも30度近い気温で真夏のような暑さです。 欧米や日本からの観光客が多いアンコールワットですが、大変な数の遺跡群があり、数日間では全部を見ることはできません。 現在フランス、インドなどの国や日本の政府援助で修復が進められているアンコールワット遺跡群ですが、その修復方法などは各遺跡ごとに異なっていて、日本の技術で修復された砂岩の彫刻は大変きれいで元の状態に一番近いと感じました。 カンボジア アンコールワットの朝日観賞は観光客の撮影隊で満員です ![]() ↑クメール語でウェスティモールという意味です。 このクメール文字を書いていただいたツアーガイドさんは ツアー中日本語の発音がきれいなガイドさんでまた大変親切にしていただきました。 カンボジアは内戦終結から国が立ち上がって、まだまだの国、通貨はリエルがありますが、最近では街の市場などでもUSドルが多く流通しています。ドルで買い物をするとお釣りに現地通貨が返ってきます。 アンコールワット遺跡のこと プリア.カン(Preah Khan)遺跡にウェスティくん登場 プリアカン遺跡 アンコール遺跡はその昔、フランス領となっていた時代に熱帯の密林の中から発見されたものですが、その遺跡を見たときの印象は、一言では言い表せません。 実際、現地を訪れてアニメのモデルのアイデアを発想したと言われる遺跡もあります。 一つは宮崎監督のジブリのアニメ『天空の城ラピュタ』の元になったといわれる "ペンメリア遺跡"、崩れ掛けた寺院遺跡ですが、ジャングルのように木がはえています こちらの遺跡は修復をしないまま保存されています。 また、外国映画アンジェリーナ・ジョリー 主演 「トゥーム・レイダー」のロケ地となったアンコール遺跡内 "タ・プローム"では遺跡の中に入っていくシーンを撮影したそうです。 というわけで、ここアンコールワット遺跡のなかにはなかなかのものがあります。 ホテルのこと エンプレス アンコール ホテル アンコールワットはシェムリアップにありますが、市内の回りには道路が整備され、立派なリゾートホテルが建ち並んでいます。 プール付きで広い室内など。 水は水道水ですが飲みません、観光客は皆、備え付けのミネラルウォーターを飲みます。 食べ物のこと アンコールワットはクメール文化 ということでクメール料理が基本です。 とくに辛いものはなかったようですが、味はやや甘いような感じです。 フルーツもたくさんありますが、ホテル以外での野外や露店でカットフルーツは食べないこと。ホテルやレストラン以外の水で洗うことが問題となります。これはガイドさんからの注意 それでもフランス人のカップルなどは露店でカットフルーツを平気で食べていましたが。 カンボジアの将来はどうなるのか? 町の中には水道や電気もありますが、少し街を外れて村に入れば、個人の住まいには水道も電気もありません。しかし、テレビは日本からの中古テレビをバッテリーで見ているそうです。それでも皆 自給自足の生活をしているため、あまり困ることはないそうです。 交通事情 車はまだまだ少なく、ほとんどバイクで、後ろに人が乗れる席を付けたトックトックというものやバイクに乗せるバイクタクシーなどが普通。 教育 数年前、学校が足りないということで、日本のテレビ番組"行列のできる。。。"で資金を集めて寄付されたというものがあるそうですが、寄付された建物は立派になりましたが、教師不足など中身のほうが遅れているようです。肝心の先生なども、なり手がなく大変なようです。原因は警察官や公務員の給料が低いということ。 昔のアジアで良く見られた観光客相手に物売り歩く、子供が働く姿。今のカンボジアでは普通のことです。 内戦の後 地雷など既に観光地は安全になっているようですが、今でも観光地以外では危険な場所もあるとか。 募金のこと アンコール遺跡の出口では地雷被害者の大人が日本の曲を楽器で演奏 CDなどを売ったり、寄付を募ります。寺院の入り口ではやはり地雷の被害孤児が募金を募ります。 観光客が寄付する善意が現地ではダイレクトに届きます。 人々の暮らし 世界中どこの豊かな国にいてもある格差や貧困ですが、こちらの貧困は到底比較にはなりません。こちらは自給自足が基本の国ですから、食べるものはあまり困ることはないようです。 しかし、こんな水や電気もないカンボジアの暮らし、それでも人々には大人も子供も微笑みがあります。 たくさんものがある日本の方が、微笑みを忘れているような、そんな気がした今回の旅行。 収益は誰の物 カンボジアの出国時に空港税25ドルを支払いますが、こちらもカンボジア側には入らず、戦後の復興で空港を造ったフランスの会社の収益となります。 アンコールワットの入場に必要な3日間チケットUS40ドルもまたしかり、チケットに記載されているベトナム資本の会社が収益を得ています。またアンコールワットなどの警備員もベトナム資本の会社の人です。 シェムリアップの中にはスーパーは一つあるそうですが、近いうちに日本のイオングループが出店するとか。イオンはカード売上の一部で現在アンコールワットの近くの森に木を植えていますが、その先にはやはり出店の思惑があるのでしょうか。 いずれにしてもカンボジアの人々の暮らしが良くなるようなものであれば歓迎されると思いますが。。。 カンボジアの復興ではこんな取り組みをしている日本人の方もいます。 こんな事情のカンボジアですが、日本人が現地の人を雇用してで現地産の物を使用して作るアンコールクッキーというものがあります。 価格は現地にしては少し高めですが、何より食品の安全性を考えて、作るものですから、日本人の観光客は安心して買います。 以上世界でも類をみないカンボジアのアンコールワット遺跡群 観光だけが頼りの国カンボジアで世界に自慢できるものです。 たくさんの皆さんが観光で訪れることで、経済が発展していくことを願って止みません。 旅の始まりはカンボジア大使館から ビザ(査証)を取得する カンボジア王国に入国するためにはビザが必要となります。 旅行社でも代理していますが、今回は自分で行きます。 通常は申請から受け取りまで2回行くことになります。 手数料2800円(2010.9.1から変更2500円) カンボジアはドルを基準にしているため通貨レートで変更になる場合があります。 |
東京青山にある大使館 大使館の庭にあった祠(ほこら)は現地でも住宅の庭先によく見られました。 |
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